妊活・産後アロマ

出産・陣痛時に使えるおすすめのアロマオイル(精油)の種類は?使い方や注意点も紹介!

Lily
Lily
こんにちは!lily(リリー)です。「アロカツ」にご訪問ありがとうございます!

今回は、リス子さんという助産師の経験を持つ女性に陣痛・分娩時に活用できるアロマについて記事を書いていただきました。

それではリス子さんよろしくお願いいたします!

リス子
リス子
初めまして、リス子と申します。 私は、母子周産期医療センターで助産師として4年間ママと赤ちゃんのケアをさせていただいていました。

アロマと聞くと日頃のリフレッシュなどに利用するイメージがありますが、実は出産の場面でも活躍してくれる素晴らしい効能があります。

例えば、陣痛がやってきた時。

どんどん痛くなっていく陣痛に、ママはとても緊張してしまいます。しかし、過度に緊張をしてしまうと痛みに対してより敏感になってしまう傾向が…。

そんな時は、リラックス効果と鎮痛効果のあるアロマをコットンボールに垂らしてママにお渡ししていました。 アロマの効果でリラックスしたママは、体から自然と余計な力を抜くことができるんです。 

今回の記事では、助産師を経験した私リス子が

  • 出産時に使えるアロマオイルの種類や見分け方は?
  • 陣痛を和らげるおすすめな香りの種類は?
  • 安全な使い方や注意点は?

などの気になる部分について紹介していきます。この記事を読み進め、出産を乗り越えるサポートとしてアロマの力を活用してみましょう。

出産時に使えるアロマオイルの種類の見分け方は?

妊娠期には、使用に注意が必要なアロマオイル(精油)が多くありますが、出産時には味方になってくれる種類のオイルもあります。

この中でも重要な見分け方は、妊娠中に起こった体の変化や持病に関係する症状です。

リス子
リス子
 例えば、妊娠高血圧症候群によって血圧が高めの人は、陣痛の痛みによってさらに血圧が上昇しやすくなってしまいます。

この場合は、ペパーミントのように血圧上昇作用があるアロマオイルを避けましょう。

また、てんかんの発作を起こしたことがある人は、フェンネルやローズマリーの使用によって発作を引き起こしてしまう可能性があります。

出産時に使用するアロマは100均に売られているものではなく、精油100%のものを選ばなければいけません。アロマを購入する際は、専門知識を持ったスタッフに相談することがおすすめです。

100均のアロマの危険性についてはこちらの記事にまとめてあります。

100均のアロマオイルの危険性や副作用は?本物の精油との見分け方やおすすめの活用法も

陣痛を和らげるおすすめな香りの種類は?

陣痛時、分娩時は不安や恐怖を極力取りのぞくことが大切です。

パルマローザ

オリエンタル系で、爽やかさな香りとローズに似たフローラルな香りを持ち合わせています。

この香りの成分、ゲラニオールやリナロールには、精神面のバランスを整え、心と体をリラックスさせる作用があります。

陣痛の痛みは、赤ちゃんが産まれるにはどんどん強くなっていく必要がありますが、未知の体験と怖さで体じゅうに力が入ってしまうママがたくさんいます。

しかし、緊張して筋肉に力が入ってしまうと余計に痛く感じてしまうもの。

そんな時は、パルマローザの香りで全身の力をふっと抜いてみましょう。

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フランキンセンス

ウッド系のフランキンセンスは、スパイシーですっきりした甘さを持ち合わせた香りの植物で、幹から乳白色のエキスが染み出すことから別名「乳香」と呼ばれています。

皮膚の収れん作用に優れていて、化粧水に使用されることが多い精油。

フランキンセンスの芳香成分「リモネン」には、神経を鎮めてリラックスさせる鎮静作用があり、古代から精神面を癒す為の儀式に使われていた香りです。

この香りの働きを利用し、早くなった呼吸を落ちつかせ、イライラや不安で乱れた心を安定させましょう。

赤ちゃんの誕生までは、初産であれば長い時間がかかります。体の疲労が蓄積してくると、陣痛が弱まってしまったり、停滞してしまうこともあります。

経産婦であれば、陣痛の勢いがつけばジェットコースターのように出産が進んでいくことも。

無事に産まれるだろうかと募る不安が陣痛を余計痛く感じさせてしまったり、陣痛の痛みを乗り越えるときに呼吸が早くなってしまうことがあります。

しかし、大切なのは1回1回ママの乗り越えている陣痛が赤ちゃんに会えるその時を確実に近づけてくれているということ。

陣痛の波がきた時こそ、フランキンセンスの香りで体と心を落ち着かせてゆっくり呼吸をしてみましょう。

リス子
リス子
 ママの呼吸が早くなると、臍の緒を通して赤ちゃんへ送られる酸素も減ってしまいし、ママが過呼吸になってしまう危険もあります。

陣痛が辛くて普通の呼吸ができなくなってきた時は、ろうそくの火を吹き消すようなイメージで吐く息を長くするように意識してみましょう。

ちなみにこの記事の中では一番これが安価で、お試ししやすいです(詳細は画像をクリック↓)

 

イランイラン

オリエンタル系のエキゾチックで濃厚な南国を思わせる甘い香りです。

この香りは「植物界のモルヒネ」とも呼ばれ、ママをリラックスさせつつ陣痛の痛みを緩和する効果が期待できます。

妊娠や出産時の体温上昇によって、場合によっては濃厚な香りが苦手に感じることがあるので、購入前や使用前に自分の好みにあっているか確認しておくことがお薦め。

他にもイランイランは、催淫作用でも有名ですが、その大きな要因は緊張をほぐしてくれるということです。

陣痛を乗り越える時に大切なのは、リラックスすることと気分転換をすること。

「陣痛は痛いこと。」「辛いこと。」

というイメージが先行してしまうと、どうしてもネガティブな印象になって体に力が入ってしまいます。

陣痛の波が収まったら、イランイランの香りを感じながらそれまで自然と入ってしまった力を抜きましょう。お腹の赤ちゃんもママと一緒に一休みです。

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安全な使い方や注意点も紹介!

安全に使うためには、次の3つの方法がお勧めです。

芳香浴

芳香浴には、2つ方法があります。

1つ目は、アロマディフューザーやアロマランプを使用した芳香浴です。

アロマを取り入れている産院の場合は、施設で用意がある場合があるので、バースプランを考える際に確認してみましょう。

部屋を暗くしてアロマランプの暖かな灯の中で過ごすこともリラックスできてお勧め。

2つ目は、ハンカチやタオルに1~3滴ほど精油を落として室内に置いたり体の近くに置いておく方法です。タオルであれば汗も拭えるし、陣痛を乗り越える時に握りしめることもできます。

リス子
リス子

陣痛はどんどん痛みが強くなって、痛くなる間隔が狭くならなければ出産に至りません。

そのような不安の中でも、「こんな時、アロマを使ってみたかった。」とポジティブに楽しんで気分転換ができる方の方が進行が順調のように感じます。

最後のいきみが必要な場面でも、アロマオイルの含んだコットンボールを握りしめて相棒として一緒に乗り越えられる方もいます。 

沐浴法(もくよくほう)

沐浴法は、香料などを使って体を洗い清めることで、全身浴と部分浴があります。破水をしていない場合は、全身浴に挑戦してみましょう。

出産後は感染症を防ぐために湯船に入ることができなくなるので、出産前の最後のチャンスです。

全身浴は、血行を良くしてくれるので陣痛を強くしてくれる効果があります。また、浮力もあるので腰痛の緩和にもお勧め。

部分浴では、手浴と足浴があります。特にリラックス効果と陣痛を強めてくれる三陰交というツボを刺激することができる足浴が効果的です。

陣痛が強まると、体温が上がって暑く感じてきます。

しかし、ここで大切なのは体を冷やさないことです。

陣痛の辛さは、1回1回の痛みだけではありません。弱い陣痛が長時間続いているのに子宮口がなかなか広がらないという辛さもあります。

リス子
リス子
 冷えはその要因になります。足が冷えていたら、足浴をしてくるぶしの上までしっかり温めましょう。その後は、靴下を履いて保温すると効果的です。

陣痛は筋肉の収縮によって引き起こされています。

人間の体なので疲労が蓄積してきたり、体が冷えてくると陣痛が弱まってしまったり、強くならずに停滞してしまうことがあります。

そんな時は、破水していない状況であれば陣痛を強くしてくれる効能のあるアロマを落とした入浴をすすめています。

陣痛がある中、入浴することに不安を示される方もいらっしゃいますが、温かさと浮力で痛みが緩和され、アロマの力でリラックスすることで入浴後に陣痛が整う方もいるんです。

実際にママたちに聞いた感想は「最初は怖かったけど、さっぱりした。」「アロマの香りに包まれてリラックスできた。」「腰の痛みが良くなった。」と高評価でした。

トリートメント法

トリートメント法は、陣痛が始まってまだ余裕がある時や、陣痛が弱まってしまって停滞している時にお勧め。

自分でできる場合は、赤ちゃんに会えることをイメージしながら緊張をほぐすことを意識してできる範囲をゆっくりマッサージを行いましょう。

陣痛が弱まってしまって停滞している場合は、付き添ってくれているパートナーに手伝ってもらいましょう。

リス子
リス子
 専門的なマッサージではなくても手で優しくオイルを伸ばしてもらうだけで、アロマオイルの香りが広がって凝り固まった体と疲労が癒されていきますよ。

注意点

出産の時にお勧めのアロマオイルでも、実際に陣痛が起こった時に心地よく感じる香りかどうかということが重要になってきます。

実際にアロマディフューザーやハンカチなどに使用する前に、今の自分にとって心地よく感じるかどうか試してみましょう。

また、アロマオイル(精油)を使う際は、直接手や肌につかないように注意が必要です。

★アロマ(精油)を選ぶ際は、100均のものは使わずに必ず精油100%のものを使いましょう。

Lily
Lily
リス子さん、現場での経験談を詳しくお話いただきありがとうございました!

まとめ

今日は、助産師経験があるリス子さんから陣痛時・分娩時に活用できるアロマについて教えていただきました。

☆陣痛を緩和するアロマ(精油)は

  • パルマローザ
  • フランキンセンス
  • イランイラン

☆安全な使い方

  • 芳香浴
  • 沐浴法(もくよくほう)
  • アロマトリートメント法

☆注意点

  • 選んだ香りが心地よく感じる香りかどうかが重要
  • アロマオイル(精油)を使う際は直接肌に触れさせない
  • ピュア100%のアロマ(精油)を使う

最後まで読んでいただきありがとうございました。