妊活・産後アロマ

産後ママさんにおすすめなアロマ(精油)の種類は?効果的な使い方や注意点を紹介!

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Lily
Lily
こんにちは!lily(リリー)です。「アロカツ」にご訪問ありがとうございます!

今回は、リス子さんという助産師の経験を持つ女性に産後から活用できるアロマについて記事を書いていただきました。

それではリス子さんよろしくお願いいたします!

リス子
リス子
初めまして、リス子と申します。 私は、母子周産期医療センターで助産師として4年間ママと赤ちゃんのケアをさせていただいていました。

出産という大きなイベントを乗り越えた後、間をおかずに今度は育児が始まります。

会陰や帝王切開の痛みを抱えながら、慣れない育児をするママ。 疲労の蓄積も母乳分泌が遅れてしまう原因の一つになります。

そんな時は、リラックス効果と体を温める効果のあるアロマを使用したホットタオルでママの肩から腰にかけて温めて行きます。 そうすることで、ママの体の疲労も改善され、温まった体がまた母乳を沢山作ってくれます。

このように、産後のママの体をアロマが優しくサポートしてくれるんです。

今日のアロカツでは、助産師経の経験を持つ私リス子が

  • 産後ママが出産後に起こりやすい症状とは?
  • 実はあった!産後ママの症状を軽減させるアロマ(精油)の種類は?
  • 効果的な使い方や注意点は?

など、産後ママさんが気になる部分やアロマを効果的に活用できる方法を紹介していきます。是非最後までチェックしてみてください。

産後ママの出産後に起こりやすい症状をチェック!

産後ママさんを悩ませる症状をチェックしてみましょう。

症状その①不眠

産後から、その後の育児期を通してママが立ち向かっていく症状が不眠です。出産当日は、アドレナリンが放出されているので、疲れているはずなのになかなか睡魔が訪れません。

多くの赤ちゃんは、だいたい分娩当日の0日から2日目の夕方まではすやすやと眠ってくれますが、ママさんは、授乳のために夜間も3時間おきに起きることになります。

まとまった時間で眠れるのはこの時までなので、なるべくしっかり休むようにしましょう。

2日目の夜間からは、多くの赤ちゃんが起き始めます。そして、頻回授乳がスタートします。

リス子
リス子

母乳育児で頑張りたいというママは、赤ちゃんがより活発になる夜間に何度も授乳をします。 母乳分泌を活発にさせるホルモンの濃度は、授乳後3時間でだんだんと薄くなってきます。

何もしなければ、そのままホルモンは妊娠していない時の状態まで下がってしまい、母乳は分泌されなくなっていきます。

授乳は少なくとも片方10分ずつ吸わせて欲しいので、順調にいっても1回の授乳で20分はかかります。

しかし、生まれたばかりの赤ちゃんはまだ本物のおっぱいで授乳することに慣れてはいません。ママも慣れていないので、上手に赤ちゃんをおっぱいに吸い付かせてあげるのに時間がかかります。

気がつけば1時間以上授乳をしているママも…。

お気づきかもしれませんが、母乳分泌が順調に軌道に乗るまでには時間がかかります。

生まれれば自然と母乳が出てくると思っているママも多いですが、実はしっかりと分泌してくるのは3日目くらいから。それまでの間に、たくさんおっぱいを吸わせて刺激を与えることが必要不可欠になります。

授乳が終わって、さて寝ようかと思って時計を見れば次の授乳まで後1時間も眠れないといった状況も。 授乳をした後はママも短時間で熟眠ができるホルモンが分泌されます。

しかし、今までの生活とはガラッと変わって夜間にまとまった睡眠が取れなくなる生活はママにとっては大きな負担に。

「赤ちゃんを預けて少し休まれてはいかがですか?」と尋ねても離れている方が不安だからと頑張られる方も多くいらっしゃいます。

そんなママに私は、リフレッシュできる柑橘系のアロマや入眠を誘う効果のあるアロマを含ませたコットンボールをお渡ししていました。 赤ちゃんのことで頭がいっぱいになっていたママも、自分に対するケアが必要であったことに気がついてくれるリラックスタイムにもなります。

体が本当の意味で休まりきらなくても、「アロマで気分転換ができて良かった。」と感想をもらうことが多くありました。

授乳が終わって赤ちゃんが眠ったら、ママも同じタイミングで眠るようにしましょう。

症状その②全身の筋肉痛と首・肩こり

出産の時には、自分でも気づかないうちに全身の筋肉に力が入ってしまいます。最初は症状がなくても、出産後~数日の間に筋肉痛となって現れる場合があります。

また、慣れない授乳では、気づかぬうちに前傾姿勢をとってしまいがち…。首の座らない赤ちゃんの首を支えながらの授乳では、首と肩が凝り固まってしまいやすくなります。

授乳は1日に最低でも8回行い、多い人では20回以上も授乳することになります。

リス子
リス子
首・肩のこりの影響は痛みだけではなく、母乳分泌にも影響してきます。母乳は血液からできているため、首・肩の血流が滞ってしまうと母乳も出づらくなってしまうことも…。

授乳をする前後や寝る前などには、必ず首・肩まわしをして凝りをほぐしましょう。シャワータイム時には、首・肩まわりをよく温めて血流を促進するのもおすすめです。

症状その③浮腫み

出産して数日たつと、本当に自分の足なのかと驚くほど足が浮腫んでしまう場合がありま
す。

出産の際に、今まで体の中にあった羊水や血液が失われることによって水分のバラン
スが崩れてしまうことが原因の一つになっています。

数日すると浮腫みは自然に解消されていきますが、改善の手助けとして、シャワータイムや足浴を利用して足を温めて血流を良くすることがおすすめです。

また着圧ストッキングを利用したり、抱き枕で足を少し高くして眠ることも効果的ですよ。

リス子
リス子
浮腫んでいるからといって、水分を控えてしまうと逆効果になるので注意しましょう。

症状その④マタニティーブルーズと産後うつ

産後は、ホルモンの変化で誰もが涙もろくなったり、気分が落ち込みやすくなります。

原因は、他にも疲労や睡眠不足が挙げられ、これをマタニティブルーズと言って、産後3~10日間前後で症状を自覚して、2週間程度で改善されていきます。

「どうして泣いてしまうんだろう」と自分を責めずに、赤ちゃんを一旦預けてゆっくりと睡眠をとったり、シャワーを浴びてリラックスと休息の時間を作ってみましょう。

 

しかし、産後うつの場合は、産後2~3週間からその症状を自覚していきます。マタニティブルーズの症状に加えて、食欲が無くなったり死について考えたりする症状が出てくることも…。

 

このため、産後うつがひどい場合は、精神薬を利用した治療が必要となってきます。

リス子
リス子
「もしかしたら。」と感じたら、一人で悩まずに誰かに相談することが大切です。出産した病院でもいいですし、産後うつを支援しているセンターもあります

実はあった!産後ママの症状を軽減させるおすすめアロマ(精油)の種類

それでは、さっそく産後ママさんの辛い症状を和らげるおすすめの香りを紹介します。

マジョラム

甘くて暖かみのある香りが特徴的で、心と体をリラックスさせてくれます。体を温めてくれる作用もあり、産後の疲労が溜まった体を優しく癒し、安眠へ導いてくれます。

授乳とおむつ交換をしてやっと一息ついたら、また授乳の時間が来てしまったという夜も多くなってくるでしょう。

寝ようと焦りすぎると逆効果になってしまうこともあるので、そんな時は一度ベッドに腰掛けて、マジョラムの香りで気分転換をしてみましょう。

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ジュニパーベリー

ヒノキ科の植物に分類されていて、若木のような深い香りが特徴的でお酒のジンの香りづけにも使用されています。

強い浄化作用があり、不必要なエネルギーを取り去ってくれます。

他、代謝を高めて老廃物の排出を促す作用と冷えを改善させて浮腫みを緩和する効能も期待できます。

産後の体内の水分バランスが崩れた影響で起こる「浮腫み」にもジュニパーベリーの香りがおすすめ。

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クラリーセージ

濃厚でナッツのような香りとほのかにマスカットのような甘さのある香りが特徴的です。

陣痛を強めてくれる作用もあって、出産時から産後まで効果的なアロマです。緊張やプレッシャー、気分の落ち込みなどによって乱れた心をほぐして、穏やかにしてくれる作用があります。

マタニティーブルーズや産後うつなど、産後のママの心はとてもデリケートな状態になっています。赤ちゃんがやっと産まれたと思ったら、次の日から始まる育児に心がついていけないこともあります。

そんな時は、クラリーセージの香りでリラックスしましょう。幸福感や気分の高揚感をサポートしてくれますよ。

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他にも

なども不安定な気持ちを穏やかにしてくれるのでおすすめです。

産後アロマの効果的な使い方や注意点を紹介!

産後アロマを効果的に使う方法や注意点について紹介していきます。

芳香浴

絶対的なルールはありませんが、3歳未満の子供には芳香浴以外はしないよう呼びかけられています。

このため、産後に赤ちゃんと同じ空間でアロマを使用する場合は、アロマディフユーザーなどを使用した芳香浴がおすすめ。

それでも不安という場合には、ハンカチなどに精油を落として枕元などに置く方法もあります。

リス子
リス子
退院後に赤ちゃんとベッドで添い乳をする場合は、赤ちゃんの顔の近くに香りのついたハンカチなどを置かないようにしましょう。

沐浴法(もくよくほう)

沐浴法も使用する精油をごく少量に抑えて楽しめます。

この記事での沐浴法とは、体や髪をアロマの力を使って清める方法であり、その中でも「足浴」がおすすめ。

アロマを使った足浴を行うと、血流が良くなる作用がある為、母乳の分泌が良くなり、優しく香るアロマでママもリラックスしながら授乳を行えます。

【簡単な足浴の方法】

  1. 両足が入るなるべく大きなバケツ(洗面器もOK)を準備
  2. 冬場は約40℃~42℃(夏は38℃~40℃)のお湯をバケツに入れる(くるぶしが隠れる程度)
  3. 5mlのキャリアオイルor乳化剤にアロマオイル(精油)2~3滴を混ぜる
  4. お湯に入れよく混ぜる
  5. 約10分~15分足浴をしてリラックス
リス子
リス子
効果的に足浴するためには、温度計で図りながら温度を一定に保つことをおすすめします。あらかじめ、やかんやケトルで湯を沸かし、足し湯も準備しておきましょう!

アロマトリートメント法

専門知識を持ったセラピストが行うアロマトリートメントでは、ママの体調に合わせるだけではなく赤ちゃんにも配慮した濃度のアロマオイルを使用してくれるのでおすすめ。安心してアロマの香りとマッサージを楽しむことができますよ。

疲れや滞ったリンパの流れ、老廃物の排出を促してくれるだけではなく全身の血流を良くして、母乳の分泌を良くしてくれる効果が期待できるでしょう。

リス子
リス子

産院によっては、アロマテラピーの知識を持った助産師が産後のママを施術するサービスを提供しているところもあります。

疲労や母乳分泌に悩むママに進めるとその後、見違えるように母乳が出るようになった方もいますね。

トリートメント法に興味がある方は産院選びのポイントにしてみましょう。

★注意点

アロマオイル(精油)は1滴でも症状を緩和する作用があります。

活用できればとても効果的なものですが、まだ体が未発達で小さな赤ちゃんには刺激が強すぎることもあります。

産後にアロマを使用する場合は、濃度に注意しましょう。特に赤ちゃんが一緒にいる環境では、使用するアロマオイル(精油)の量を少なくして使用してください。

また、妊娠期と同様に通経作用や子宮収縮を促すアロマで一般的に使われる主な香り

  • ジャスミン
  • セージ
  • フェンネル
  • レモングラス

には注意が必要です。(芳香浴の使用は大丈夫です。)

後陣痛が強い場合に使用してしまうと、さらに子宮が収縮して痛みが強くなってしまう可能性があります。特に経産婦は後陣痛が強く出やすいので注意が必要です。

また、神経毒性といって、長時間香りをかぐと痙攣や頭痛、吐き気が生じてしまうアロマもあります。

一般的に知られているアロマでは、

  • ローズマリー
  • ペパーミント
  • フェンネル
  • ヤロウ
  • セージ
  • ユーカリディペス

などです。産後や授乳中の間はこのようなアロマは避けるようにしましょう。

★アロマを使う場合は100均のオイルは危険な為使えません!本物の精油100%のピュアオイルを使うようにしましょう。

100均のアロマオイルの危険性についてはこちらにまとめてあります

100均のアロマオイルの危険性や副作用は?本物の精油との見分け方やおすすめの活用法も

Lily
Lily
リス子さん、産後のアロマの活用法について詳しく説明していただきありがとうございました!私自身もより知識が深まりました。

 

まとめ

今日は、助産師の経験を持つ、リス子さんから産後から活用できるアロマについて、教えていただきました。

★産後ママさんに起こりやすい症状は

  • 不眠
  • むくみ
  • 首・肩こり
  • 筋肉痛
  • 産後うつ
  • マタニティーブルーズ

産後トラブルにおすすめなアロマ(精油)は

  • マジョラム
  • ジュニパーベリー
  • クラリセージ

効果的な使い方は

  • 芳香浴
  • 沐浴法で足浴
  • アロマトリートメント

がおすすめです。

★【注意点】

  • 芳香浴をする場合、赤ちゃんの手が届かない場所に置き、精油が付かないように注意する
  • 後陣痛がある場合、子宮収縮作用がある精油は避ける
  • 神経毒性がある精油を避ける
  • ピュア100%のアロマ(精油)を使う

最後まで読んでいただきありがとうございました!