今回は、リス子さんという助産師の経験を持つ女性に産後から活用できるアロマについて記事を書いていただきました。
それではリス子さんよろしくお願いいたします!
今日のアロカツでは、助産師経の経験を持つ私リス子が
- 産後ママが出産後に起こりやすい症状とは?
- 実はあった!産後ママの症状を軽減させるアロマ(精油)の種類は?
- 効果的な使い方や注意点は?
など、産後ママさんが気になる部分やアロマを効果的に活用できる方法を紹介していきます。是非最後までチェックしてみてください。
出産・陣痛時に使えるおすすめのアロマオイル(精油)の種類は?使い方や注意点も紹介!
不眠に効果的なアロマオイル(精油)の種類やおすすめのブレンド方法を紹介!
Contents
産後ママの出産後に起こりやすい症状をチェック!
産後ママさんを悩ませる症状をチェックしてみましょう。
症状その①不眠
産後から、その後の育児期を通してママが立ち向かっていく症状が不眠です。出産当日は、アドレナリンが放出されているので、疲れているはずなのになかなか睡魔が訪れません。
多くの赤ちゃんは、だいたい分娩当日の0日から2日目の夕方まではすやすやと眠ってくれますが、ママさんは、授乳のために夜間も3時間おきに起きることになります。
まとまった時間で眠れるのはこの時までなので、なるべくしっかり休むようにしましょう。
2日目の夜間からは、多くの赤ちゃんが起き始めます。そして、頻回授乳がスタートします。
症状その②全身の筋肉痛と首・肩こり
出産の時には、自分でも気づかないうちに全身の筋肉に力が入ってしまいます。最初は症状がなくても、出産後~数日の間に筋肉痛となって現れる場合があります。
また、慣れない授乳では、気づかぬうちに前傾姿勢をとってしまいがち…。首の座らない赤ちゃんの首を支えながらの授乳では、首と肩が凝り固まってしまいやすくなります。
授乳は1日に最低でも8回行い、多い人では20回以上も授乳することになります。
授乳をする前後や寝る前などには、必ず首・肩まわしをして凝りをほぐしましょう。シャワータイム時には、首・肩まわりをよく温めて血流を促進するのもおすすめです。
症状その③浮腫み
出産して数日たつと、本当に自分の足なのかと驚くほど足が浮腫んでしまう場合がありま
す。
出産の際に、今まで体の中にあった羊水や血液が失われることによって水分のバラン
スが崩れてしまうことが原因の一つになっています。
数日すると浮腫みは自然に解消されていきますが、改善の手助けとして、シャワータイムや足浴を利用して足を温めて血流を良くすることがおすすめです。
また着圧ストッキングを利用したり、抱き枕で足を少し高くして眠ることも効果的ですよ。
症状その④マタニティーブルーズと産後うつ
産後は、ホルモンの変化で誰もが涙もろくなったり、気分が落ち込みやすくなります。
原因は、他にも疲労や睡眠不足が挙げられ、これをマタニティブルーズと言って、産後3~10日間前後で症状を自覚して、2週間程度で改善されていきます。
「どうして泣いてしまうんだろう」と自分を責めずに、赤ちゃんを一旦預けてゆっくりと睡眠をとったり、シャワーを浴びてリラックスと休息の時間を作ってみましょう。
しかし、産後うつの場合は、産後2~3週間からその症状を自覚していきます。マタニティブルーズの症状に加えて、食欲が無くなったり死について考えたりする症状が出てくることも…。
このため、産後うつがひどい場合は、精神薬を利用した治療が必要となってきます。
実はあった!産後ママの症状を軽減させるおすすめアロマ(精油)の種類
それでは、さっそく産後ママさんの辛い症状を和らげるおすすめの香りを紹介します。
マジョラム
甘くて暖かみのある香りが特徴的で、心と体をリラックスさせてくれます。体を温めてくれる作用もあり、産後の疲労が溜まった体を優しく癒し、安眠へ導いてくれます。
授乳とおむつ交換をしてやっと一息ついたら、また授乳の時間が来てしまったという夜も多くなってくるでしょう。
寝ようと焦りすぎると逆効果になってしまうこともあるので、そんな時は一度ベッドに腰掛けて、マジョラムの香りで気分転換をしてみましょう。
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ジュニパーベリー
ヒノキ科の植物に分類されていて、若木のような深い香りが特徴的でお酒のジンの香りづけにも使用されています。
強い浄化作用があり、不必要なエネルギーを取り去ってくれます。
他、代謝を高めて老廃物の排出を促す作用と冷えを改善させて浮腫みを緩和する効能も期待できます。
産後の体内の水分バランスが崩れた影響で起こる「浮腫み」にもジュニパーベリーの香りがおすすめ。
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クラリーセージ
濃厚でナッツのような香りとほのかにマスカットのような甘さのある香りが特徴的です。
陣痛を強めてくれる作用もあって、出産時から産後まで効果的なアロマです。緊張やプレッシャー、気分の落ち込みなどによって乱れた心をほぐして、穏やかにしてくれる作用があります。
マタニティーブルーズや産後うつなど、産後のママの心はとてもデリケートな状態になっています。赤ちゃんがやっと産まれたと思ったら、次の日から始まる育児に心がついていけないこともあります。
そんな時は、クラリーセージの香りでリラックスしましょう。幸福感や気分の高揚感をサポートしてくれますよ。
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他にも
- グレープフルーツ
- スイートオレンジ
- ゼラニウム
- サンダルウッド
なども不安定な気持ちを穏やかにしてくれるのでおすすめです。
産後アロマの効果的な使い方や注意点を紹介!
産後アロマを効果的に使う方法や注意点について紹介していきます。
芳香浴
絶対的なルールはありませんが、3歳未満の子供には芳香浴以外はしないよう呼びかけられています。
このため、産後に赤ちゃんと同じ空間でアロマを使用する場合は、アロマディフユーザーなどを使用した芳香浴がおすすめ。
それでも不安という場合には、ハンカチなどに精油を落として枕元などに置く方法もあります。
沐浴法(もくよくほう)
★【簡単な足浴の方法】
- 両足が入るなるべく大きなバケツ(洗面器もOK)を準備
- 冬場は約40℃~42℃(夏は38℃~40℃)のお湯をバケツに入れる(くるぶしが隠れる程度)
- 5mlのキャリアオイルor乳化剤にアロマオイル(精油)2~3滴を混ぜる
- お湯に入れよく混ぜる
- 約10分~15分足浴をしてリラックス
アロマトリートメント法
専門知識を持ったセラピストが行うアロマトリートメントでは、ママの体調に合わせるだけではなく赤ちゃんにも配慮した濃度のアロマオイルを使用してくれるのでおすすめ。安心してアロマの香りとマッサージを楽しむことができますよ。
疲れや滞ったリンパの流れ、老廃物の排出を促してくれるだけではなく全身の血流を良くして、母乳の分泌を良くしてくれる効果が期待できるでしょう。
★注意点
アロマオイル(精油)は1滴でも症状を緩和する作用があります。
活用できればとても効果的なものですが、まだ体が未発達で小さな赤ちゃんには刺激が強すぎることもあります。
産後にアロマを使用する場合は、濃度に注意しましょう。特に赤ちゃんが一緒にいる環境では、使用するアロマオイル(精油)の量を少なくして使用してください。
また、妊娠期と同様に通経作用や子宮収縮を促すアロマで一般的に使われる主な香り
- ジャスミン
- セージ
- フェンネル
- レモングラス
には注意が必要です。(芳香浴の使用は大丈夫です。)
後陣痛が強い場合に使用してしまうと、さらに子宮が収縮して痛みが強くなってしまう可能性があります。特に経産婦は後陣痛が強く出やすいので注意が必要です。
また、神経毒性といって、長時間香りをかぐと痙攣や頭痛、吐き気が生じてしまうアロマもあります。
一般的に知られているアロマでは、
- ローズマリー
- ペパーミント
- フェンネル
- ヤロウ
- セージ
- ユーカリディペス
などです。産後や授乳中の間はこのようなアロマは避けるようにしましょう。
★アロマを使う場合は100均のオイルは危険な為使えません!本物の精油100%のピュアオイルを使うようにしましょう。
100均のアロマオイルの危険性についてはこちらにまとめてあります
↓
100均のアロマオイルの危険性や副作用は?本物の精油との見分け方やおすすめの活用法も
まとめ
今日は、助産師の経験を持つ、リス子さんから産後から活用できるアロマについて、教えていただきました。
★産後ママさんに起こりやすい症状は
- 不眠
- むくみ
- 首・肩こり
- 筋肉痛
- 産後うつ
- マタニティーブルーズ
★産後トラブルにおすすめなアロマ(精油)は
- マジョラム
- ジュニパーベリー
- クラリセージ
★効果的な使い方は
- 芳香浴
- 沐浴法で足浴
- アロマトリートメント
がおすすめです。
★【注意点】
- 芳香浴をする場合、赤ちゃんの手が届かない場所に置き、精油が付かないように注意する
- 後陣痛がある場合、子宮収縮作用がある精油は避ける
- 神経毒性がある精油を避ける
- ピュア100%のアロマ(精油)を使う
出産・陣痛時に使えるおすすめのアロマオイル(精油)の種類は?使い方や注意点も紹介!
不眠に効果的なアロマオイル(精油)の種類やおすすめのブレンド方法を紹介!
最後まで読んでいただきありがとうございました!