蜂が好むということで、メリッサ(ミツバチの意味)と名付けられた植物は、古代から気力や活力を補い回復させる万能薬として使われていました。
メリッサを1本常備しておくことで、私たちの身体の様々な不調を緩和しトラブル解消に役立ててくれますよ。
それでは、メリッサの効能・効果を詳しくチェックしてみましょう。
今回のアロカツでは、「メリッサ」の精油について
- 精神面・身体に働きかける効果・効能をチェック!
- メリッサと相性がいい香りは?
- おすすめな使い方は?
- メリッサの禁忌や注意点は?
など、気になる部分について紹介していきます。是非最後までチェックしてみてください。
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Contents
アロマ(精油・エッセンシャルオイル)メリッサの特徴と他のオイルとの相性・平均相場
それでは、さっそく「メリッサ」の特徴からチェックしていきましょう。
メリッサの特徴
メリッサは、ヨーロッパ原産のシソ科の多年草です。草丈 30~70cm ほどで、初夏に白い花を咲かせます。
レモンに似たさわやかな香りがすることから、「レモンバーム」とも呼ばれます。
丈夫で育てやすいため、現在はさまざまな地域で栽培され、ハーブティーや料理に手軽に利用されていますが、採油量がとても少ないので、精油としては大変高価なものです。
合成されたものやブレンドされたものが販売されていることもあるようなので、購入する際には注意が必要です。
【メリッサのデータ】
学名 | Melissa officinalis (メリッサ オフィキナリス) |
---|---|
科名 | シソ科 |
抽出部位 | 花と葉 |
抽出法 | 水蒸気蒸留法 |
主な産地 | ドイツ・フランスなど。 |
精油の色 | 薄い黄色 |
香りのイメージ | 清涼感を感じるレモンに似た香り |
香りノート | ミドル |
主な成分 | シトラール・シトロネラール・β-カリオフィレン他。 |
メリッサの香りと相性がいい精油(エッセンシャルオイル)
メリッサとブレンドすると相性がいい精油を症状別・系統別で紹介します。
精神的な疲労感に
抗うつに
- スパイクナード
- フランキンセンス
気持ちの落ち込みに
- イランイラン
- ホーリーフ
- ニアウリ
安眠サポートに
- オレンジ
- スパイクナード
- キンモクセイ
花粉症対策に
- ロザリーナ
- ユーカリ
- タナセタム
肌トラブルのケアに
柑橘系
フローラル系
- ネロリ
- ジャスミン
- ラベンダー
- ゼラニウム
- キンモクセイ
- ローズ・オットー
- カモミール・ジャーマン
- カモミール・ローマン
ハーブ系
- バジル
- ローズマリー
- マージョラム
- ローレル
- ロザリーナ
- タナセタム
- ユーカリ
- スパイクナード
スパイス系
オリエンタル系
樹木系
樹脂系
メリッサの精油の平均価格相場は10ml 33,000円~36,000円
メリッサの精油は5tの花からたったの1ℓしか採れません。そのため相場価格が10ml~33,000円~36,000円と高価になっています。
メリッサ精油の抽出法は水蒸気蒸留法です。
水蒸気蒸留法は精油に不純物(付着した細かなゴミなど)が入らずに抽出できますが、熱を加えるため劣化しやすい特性があります。
この劣化を防ぐためには、低温で蒸留する必要があるため、この工程でのコストがかかり精油の価格が高くなる傾向があります。
また、農薬を使わずに栽培されたオーガニックの精油も同じく、手間をかけている分の費用やオーガニック認証取得費用がかかっているためより高価格に。
メリッサは、強い作用をもたらすため、少量の使用(基材10mlに1滴)で十分です。
購入の際は1ml~5mlを選ぶのがおすすめ。
ここでは高品質かつ最安値の精油を紹介します。
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極度に安い価格のものは、似た香りでブレンドしてあるか希釈されている場合があります。
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メリッサの主な作用・効果・効能をチェック!
メリッサが精神面や身体に働きかける作用・効能・効果について紹介します。
主な作用
- 抗うつ作用
- 鎮静作用
- 抗神経障害作用
- 鎮痛作用
- 強心作用
- 強壮作用
- 健胃作用
- 子宮強壮作用
- 消炎作用
- 鎮經作用
- 解熱作用
- 駆風作用
- 肝臓胆汁分泌促進作用
- 消化促進作用
- 血圧降下作用
- 結石溶解作用
- 血管拡張作用
- 消化器系の不調改善
- 抗アレルギー作用
- 抗炎症作用
- 抗菌作用
- 抗真菌作用
- 抗ウイルス作用
- 抗ヒスタミン作用
- 抗ガン作用
- 発汗作用
- 肥満の改善
- 皮脂分泌調節作用
- あざの改善
- フケの防止
心・精神面への効能
メリッサに含まれる「シトラール」と「シトロネラール」による優れた鎮静作用により、
- 緊張
- 不安
- パニック
- ショック
- トラウマ
- 憂うつ
- 落ち込み
- イライラ
- 抑うつ
などの精神的な不調の緩和に役立ちます。
メリッサは心を穏やかにして、明るさや自信を取り戻し、活力を与えてくれます。
また、PMS(月経前症候群)や更年期障害による精神的な不調や、神経性の不眠の改善にも役立てる事ができます。
身体への効能・効果
メリッサは精神面のサポート役として優れた作用をもたらします。
健胃作用や消化促進作用があることから、ストレス性の消化不良や吐き気、胃痛などの軽減にも効果的。
また、抗菌・抗真菌・抗ウイルス作用を持っているため、
アロマディフューザーなどでお部屋に香らせることで、メリッサのさわやかな香りを楽しみながら、風邪やインフルエンザなどの感染症の予防に役立てる事ができます。
他にも、メリッサには抗アレルギー作用や、抗炎症作用があるため、花粉症やアトピー性皮膚炎、じんましんや湿疹などのアレルギーに対する効果も期待されています。
メリッサのお肌への作用としては、皮脂分泌を整えてくれることから、混合肌~脂性肌のケアに役立ちます。
また、頭皮の皮脂を整えてくれるため、フケや抜け毛などの頭皮トラブルの改善にも役立てる事ができますよ。
Lily流、おすすめレシピや使い方!禁忌・注意点もチェック
メリッサの効果的な使い方や禁忌・注意点を紹介します。
消化器系のトラブルには塗布トリートメント
吐き気や胃痙攣・消化不良の症状には、身体の外側からアプローチしてみましょう。
本来アロマトリートメントは、プロの方に施術してもらうのが一番ですが、オイルを塗布するトリートメント法なら一人でも簡単にでき、症状の緩和に効果的です。
精油(エッセンシャルオイル)をキャリアオイル(植物油)で希釈してブレンドオイルを作り、精油成分を気になる部位に擦り込みましょう。
【おすすめレシピ】
(精油濃度2%の場合)
- メリッサ1滴
- マジョラム1滴
- ローズマリー・ベルべノイン2滴
- ホホバオイル10ml
【ブレンドオイルの作り方】
- キャリアオイルに各精油を落とす
- マドラー(ない場合は割りばしなど)で混ぜる
☆オイルを塗布し、みずおち付近や腹部を時計回りに優しく円を描くようにマッサージすると効果的。
アレルギー性皮膚炎にはアロマバス
アレルギー性の皮膚炎やじんましんなど不快な皮膚炎対策にはメリッサのアロマバスが効果的。
かゆみでイライラした気持ちも鎮静化させましょう。
キャリアオイルと乳化剤に精油を混ぜてバスオイルを作り、湯せんの温度を38℃~40℃に設定し、ゆっくり浸かりましょう。
目を閉じ香りを感じながら、ゆっくりと深呼吸してリラックスしてください。
【おすすめレシピ&準備するもの】
- メリッサ2滴
- ティートリー6滴
- ラベンダー6滴
- キャリアオイル5ml
- アロマバスベース(乳化剤)6ml
- 遮光瓶ボトル20ml
- ビーカー又は計量カップ
【アロマバスの作り方】(バスタイム2~3回分)
- ビーカー又は計量カップにバスベース(乳化剤)の分量を計りながら入れる
- ①と同じく、キャリアオイルを入れる
- 最後に精油を落としよく混ぜる
- ボトルに流し込み蓋を閉めてよく振り混ぜる
バスオイルの作り方については、こちらの記事でも紹介しています。
↓
アロマオイルをお風呂に入れてヒリヒリする原因や対処法は?正しい使い方や分量も紹介!
重度のストレスで弱った気持ちを穏やかにする芳香浴
どうしようもないほどの不安や悲しみ、不眠やパニック症状など、神経が落ち着かないときにはメリッサの香りを感じて感情のバランスを安定させましょう。
一番の方法としては、ディフューザーを利用して、お部屋に香りを拡散する方法がおすすめ。
もし、ディフューザーがない場合でも、バケツにお湯を入れ、精油を3~5滴落としておくのも効果的です。
寝つきが悪いときには、コットンに精油を落とし、枕元に置いておく安眠法もおすすめです。
【おすすめレシピ】
- メリッサ2滴
- フランキンセンス2滴
- カモミールローマン2滴
メリッサの禁忌や注意点をチェック!
以下に当てはまる方の使用は控えましょう。
- 妊娠中
- 緑内障の疾患がある方
★高濃度での使用は、皮膚刺激を起こす場合があります。
トリートメントで身体に使う際は基材10mlあたり1滴で十分です。
まとめ
★【メリッサの心・精神面への主な効能・効果】
- 抗うつ作用
- 鎮静作用
- 抗神経障害作用
- 強心作用
- 強壮作用
★【メリッサの身体への主な効能・効果】
- 鎮痛作用
- 強心作用
- 強壮作用
- 健胃作用
- 子宮強壮作用
- 消炎作用
他。
★【メリッサの効果的な使い方】
- 消化器系トラブルに塗布トリートメント
- アレルギー性皮膚炎や湿疹にはアロマバス
- 重度のストレスには芳香浴
がおすすめです。
★【メリッサの精油の禁忌や注意点】
- 妊娠中の方・緑内障の方の使用は控える
- 高濃度での使用は皮膚刺激を起こす場合がある(肌に使う場合は基材10mlに対し1滴がおすすめ)
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最後までお読みいただき
ありがとうございました。