アロマの意味・効果・効能

アロマオイル(精油)カモミールジャーマンの効果・効能とおすすめな使い方・禁忌や注意点!

Lily
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こんにちは!lily(リリー)です。「アロカツ」にご訪問ありがとうございます!

カモミールの精油には、ローマンとジャーマンの二種類があります。

主にローマンの方が好まれやすく、様々な化粧品などにも含まれていますが、ジャーマンにも身体へ働きかける素晴らしい作用があるんですよ。

今回のアロカツでは、「カモミールジャーマン」の精油について

  • 精神面や身体に働きかける効果・効能をチェック!
  • カモミールジャーマンと相性がいい香りは?
  • 効果的でおすすめな使い方は?
  • カモミールジャーマンの禁忌や注意点は?

などの気になる部分について紹介していきますので、是非最後までチェックしてみてください。

アロマ(精油・エッセンシャルオイル)カモミールジャーマンの特徴と他のオイルとの相性・平均相場

それでは、さっそく「カモミールジャーマン」の特徴からチェックしていきましょう。

カモミールジャーマンの特徴

ヨーロッパやアジア原産の、草丈30〜60cmほどの一年草です。

3〜6月に直径2cmほどの、りんごのような香りがする白い花を咲かせます。性質は丈夫で、柔らかな印象のかわいらしい草姿で人気のハーブです。

精油は「カマズレン」という成分を含むため、青い色をしています。

カモミールは古くから、世界各国で民間薬として親しまれてきました。

古代エジプトでは、太陽神へ捧げる聖なる植物として大切にされ、「ピーターラビット」では、疲れ果ててお腹を壊したピーターに、お母さんがカモミール・ジャーマンのお茶をいれてくれます。

有川浩さんの小説「図書館戦争」にも、「苦難の中の力」という花言葉と共にシンボルとして登場する、多くの人に愛されてきたハーブです。

「心にはローマン、身体にはジャーマン」と言われるように、カモミール・ジャーマンの特徴は、主成分「カマズレン」による優れた抗炎症作用で、皮膚のかゆみやアレルギーを抑えてくれることです。

精油の香りは「薬草のような香り」「干し草のような香り」などと表現され、好き嫌いが分かれます。

しかし、お茶にすると風味が良くなるため、一般的に「カモミールティー」というと、カモミール・ジャーマンが使われています。

【カモミールジャーマンのデータ】

学名 Matricaria recutita
(マトリカリア レクティタ)
科名 キク科
抽出部位
抽出法 水蒸気蒸留法
主な産地 エジプト・モロッコ・ハンガリー・ユーゴスラビア他。
精油の色 濃青色
香りのイメージ 干し草のようなハーバルな香り。
香りノート ミドル
主な成分 カマズレン・ビサボロールオキサイドA・ビサボロールオキサイドB・ビサボレンオキサイド他。

カモミールジャーマンの香りと相性がいい精油(エッセンシャルオイル)

カモミールジャーマンとブレンドすると相性がいい精油を症状別・系統別で紹介します。

不安や落ち込みに

イライラしてしまうときに

胃炎に

女性特有の不調軽減に

アトピー性皮膚炎に

皮膚の炎症やかゆみに

香りの系統別では、

柑橘系:柑橘系全般

など。

ハーブ系

フローラル系

樹木系

オリエンタル系イランイラン

樹脂系ベンゾイン(安息香)

カモミールジャーマンの精油の平均価格相場は10ml13,000円~18,000円

一般的に店舗で販売されているカモミールジャーマンの精油の平均相場は10ml 13,000~15,000円程。

精油の価格の違いは、メーカーやブランドの他、製法や抽出量・オーガニックであるかないかによって異なります。

カモミールジャーマンの精油の抽出方法は、水蒸気蒸留法です。

水蒸気蒸留法は、精油に不純物(付着した細かなゴミなど)が入らずに抽出できますが、熱を加えるため劣化しやすい特性があります。

この劣化を防ぐためには、低温で蒸留する必要がある為、この工程でのコストがかかり精油の価格が高価格に。

また、農薬を使わずに栽培されたオーガニックの精油も同じく、手間をかけている分の費用やオーガニックの認証取得費用がかかっている為、価格が高くなります。

それでも、ネットでは店舗を構えていない分、品質の良い精油が安く販売されてます。少しでも低価格で精油を購入したい場合は通販がおすすめ。

カモミールジャーマンは香りや作用は強い為、1回の使用量は少なめで使います。よって購入の際は1ml~5ml単位のものを選ぶのがおすすめです。

また、ホホバオイルにカモミールジャーマンを3%で希釈したブレンドオイルも販売されており、価格的にお得です。

参考商品はこちら

 

カモミールジャーマンの主な作用・効果・効能をチェック!

カモミールジャーマンが精神面や身体に働きかける作用・効能・効果について紹介します。

主な作用

  • 鎮静作用
  • 鎮痛作用
  • 抗アレルギー作用
  • 抗ウイルス作用
  • 抗感染作用
  • 抗神経痛作用
  • 駆虫作用
  • 鎮經作用
  • 駆風作用
  • 消化促進作用
  • 腹部機能促進作用
  • 健胃作用
  • 血圧降下
  • 女性ホルモン様作用
  • 免疫活性作用
  • 抗ヒスタミン作用
  • 催眠作用
  • 上皮形成作用
  • 瘢痕形成作用
  • 癒傷作用
  • 抗炎症作用
  • 保湿作用

 

心・精神面への効能

カモミール・ジャーマンには鎮静作用があるため、リラックスや安眠効果が期待できます。

ストレスや不安、落ち込み、自己嫌悪などの精神的な不調を和らげ、心を穏やかに整えてくれます。

また、怒りや興奮が収まらずに、なかなか寝付けない時にも、カモミール・ジャーマンが役立ちます。

作用は穏やかなので、小さなお子様からお年寄りまで、安心して楽しむことができますよ。

身体への効能・効果

カモミール・ジャーマンは消化器系のサポートに優れています。消化を促進し、粘膜を保護する作用があるので、

  • 胃痛
  • 腹痛
  • 大腸炎
  • 胃もたれ
  • 消化不良

などの胃腸トラブルの改善に役立ちます。

また、女性ホルモンに似た働きを持つことから、

  • 生理不順
  • 生理痛
  • PMS(月経前症候群)
  • 更年期障害

などの、女性特有の不調の緩和にも効果的です。

他に、カモミール・ジャーマンには白血球の生産促進作用があり、免疫力の強化に役立ちます。風邪などの感染症予防や、膿んでしまった傷の回復を助けてくれます。

お肌への効果としては、炎症やかゆみを抑える抗ヒスタミン作用があるので、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状の緩和や湿疹・傷・虫刺されにも効果的です。

Lily流、おすすめレシピや使い方!禁忌・注意点もチェック

カモミールジャーマンの効果的な使い方や禁忌・注意点を紹介します。

乾燥肌・湿疹によるかゆみのケアには塗布トリートメント

乾燥肌によるかゆみや湿疹疾患には、ジャーマンで作ったブレンドオイルでケアするのが効果的です。

精油(エッセンシャルオイル)をキャリアオイル(植物油)で希釈して、かゆみの気になる部位に塗布し、成分を浸透させましょう。

【おすすめレシピ&準備するもの】
(精油濃度1%の場合)

  • ホホバオイル(植物油)10ml
  • ビーカー(計量カップでも代用可能)
  • カモミールジャーマン1滴
  • ラベンダー1滴

ブレンドオイルの作り方

ビーカーに10mlのキャリアオイルと精油(エッセンシャルオイル)を2滴(濃度1%の場合)入れてマドラーなど(割りばし可)で混ぜ合わせればできあがりです。

キャリアオイル(植物性オイル)10mlに対しての精油滴数と濃度は以下の通りです。はじめてアロマを使う場合は「濃度1%」をおすすめします。
 

キャリアオイル 精油滴数(1滴0.05ml) 濃度%
10ml 2滴 1%
10ml 3滴 1.5%
10ml 4滴 2%

酷い皮膚炎の場合は、早急に専門医に相談しましょう。

アロマバスで湿疹や皮膚炎の不快感を癒しリラックス

精油をキャリアオイルと乳化剤で希釈してバスオイルを作りましょう。

湯せんの温度を38℃~40℃に設定し、ゆっくり浸かることで皮膚の不快感を軽減し、心身共にリラックスできます。

【おすすめレシピ&準備するもの】
(バスタイム2~3回分)

  • カモミールジャーマン2滴
  • ラベンダー3滴
  • ローズウッド10滴
  • カレンデュアオイル5ml
  • アロマバスベース(乳化剤)6ml
  • 遮光瓶ボトル20ml
  • ビーカー又は計量カップ

【アロマバスの作り方】

  1. ビーカー又は計量カップにバスベース(乳化剤)の分量を計りながら入れる
  2. ①と同じく、キャリアオイルを入れる
  3. 最後に精油を落としよく混ぜる
  4. ボトルに流し込み蓋を閉めてよく振り混ぜる

 

バスオイルの作り方については、こちらの記事でも紹介しています。

アロマオイルをお風呂に入れてヒリヒリする原因や対処法は?正しい使い方や分量も紹介!

カモミールジャーマンの禁忌や注意点をチェック!

★ジャーマンには、通経作用がある為、妊娠初期の使用は避けましょう。

★キク科・ブタクサのアレルギーを持っている人の使用は禁止。

★ジャーマンの精油の色は濃い青さ(セスキテルペン炭化水素類)が含まれる為、体に塗布した後の衣類の着用は色染みができる可能性があります。

十分に注意しましょう。

まとめ

【カモミールジャーマンの心・精神面へ主な効能・効果】

鎮静作用

【カモミールジャーマンの身体への主な効能・効果】

  • 抗アレルギー作用
  • 抗ヒスタミン作用
  • 抗炎症作用
  • 健胃作用
  • 消化促進作用

など。

★【カモミールジャーマンの効果的な使い方】

  • 乾燥肌や湿疹に塗布トリートメント
  • 様々な皮膚疾患を癒すアロマバス

がおすすめです。

★【カモミールジャーマンの精油の禁忌や注意点】

  • 妊娠初期の使用は控える
  • キク・ブタクサアレルギーの人の使用は控える
  • 塗布後は、衣類着用時の色染みに注意